電停珈琲
鉄道ジャーナリスト 渡部史絵
鉄道の有用性や魅力を発信するため、鉄道関係書籍の執筆や監修に日々励む。
月刊誌や新聞等の連載や寄稿など執筆活動を主体に、国土交通省をはじめ、行政や大学、鉄道事業者にて、講演活動等も多く行っている。
著書に、『路面電車の謎と不思議』(東京堂出版)、『鉄道のナゾ謎100』、『鉄道のナゾ謎99』『思い出の昭和50年代国鉄特急』(ネコ・パブリッシング )、『進化する路面電車』(交通新聞社) など、多数。
2015年1月23日より、新著『譲渡された鉄道車両』(東京堂出版)が発売開始!!
中浅煎り
原産国:ブラジル・ペルー他
こんにちは、渡部史絵です。
こどもの頃、毎日のように母がいれてくれたコーヒーはミルクが入ったカフェオレでした。母はブラックで飲んでいたのでコーヒーのいい香りが思い出に残っています。
ブラックで飲む母はかっこよく、とても憧れていました。二十歳ごろにはじめてブラックでコーヒーを飲んだ時は、私も大人になれたなぁと思いました。
とにかくコーヒーは毎日たくさん飲みます。特に寝起きのコーヒーがないとシャキッとしないですし、友人や家族からは中毒といわれています。多い時は10杯ぐらい飲んでしまいますね。基本「いつでも!」ですが、特に執筆や監修、編集などの作業で集中したいときやリラックスしたいとき、疲れた時などです。ほぼいつでもですね。(笑)
仕事で地方へ行くことも多いですが、そんな時は必ず個人経営のカフェや専門店に入ります。その店の看板ブレンドを飲んでみたいのです。朝・昼・晩と3つのお店をはしごする時もあります。それぞれの店の味があって楽しいです。
私にとってコーヒーは香りや味だけでなく、どこで飲むかも大切です。出張先に移動中の新幹線などの車内販売のコーヒーも必ず飲みますが、車内の雰囲気や車窓の景色、そしてコーヒーの温かい香りが癒しをあたえてくれます。
やトワイライトエクスプレス、カシオペアなどの寝台特急で飲んだコーヒーです。あこがれのケーブルカーに乗りに行った際に見つけたケーブルカーカフェは考えるより先に体がお店に向かっていました。寝台特急で飲んだコーヒーは、まさに至福の時。この贅沢な思い出は、どちらも忘れられない体験になりました。コーヒーってやっぱり味や香りだけでなく、どこでどんな風に飲んだということも大切ですね。
コーヒーはいつもブラックで楽しみます。苦みがあるものより、酸味や香りを大切にしています。母が飲んでいた香りが思い出の中に残っているからでしょうか、さわやかな酸味の香りと深い味わいが好きです。
今回のオファーをいただいて、飲む場面を思い浮かべた時に、その日の自分のご褒美的な、なんというか、執筆や監修、編集作業などが終わった時の幸福感が味わえるようなものをイメージしました。「今日はこれで終わり。お疲れさまでした。」みたいな感じでしょうか。
試飲を重ねると、どれもおいしくて個性的です。飲んで較べるはずがその都度飲みほしてしまいました。(笑) それぞれの味にふさわしい場面を探りながら、じっくりと飲み比べるのは初めての体験でした。色々な味に「これは集中したいとき」「これは朝、起きがけに飲みたい」など、それぞれにふさわしい場面が想像できました。
いくつか試飲した後で、なにか「張りつめていたものが解けて光が差し込む感じ」がする味に出合いました。コンセプトの、一日のご褒美コーヒーにぴったりの味です。そしてさらにイメージを深めていくと、私の大好きな江ノ電の、鎌倉高校前駅のホームのベンチに座り、太陽の光が差し込む水平線を眺めながら飲むコーヒーにぴったり!と感じました。大好きな景色を眺めながらのコーヒーはきっとおいしいんだろうなぁと想像すると気持ちがなんだか温かくなります。
渡部史絵. 最新情報
☆最新著書・譲渡された鉄道車両
☆著書・単著 『路面電車の謎と不思議』(株式会社 東京堂出版)、<br />
☆著書・共著 『進化する路面電車』(交通新聞社) 発売中<br />
雑誌 連載情報 <br />
『鉄道ジャーナル』(鉄道ジャーナル社)「行って・観て・触れたい鉄道旅」<br />
『鉄道ファン』(交友社)「ようこそAGTへ 新交通システムのすべて」<br />