知って楽しいコーヒーの知識(12) 世界のコーヒー生産量と日本のコーヒー消費の変化

 

世界の主な生産国

コーヒーの生産量は天候の影響などがありますが、栽培技術の進歩などもあり増加傾向にあります。
下記の表は2007年度のものですが上位4カ国は現在も変わりません。

  生産国 生産量 割合
1位 ブラジル 36,070 30.2
2位 ベトナム 17,500 14.7
3位 コロンビア 12,400 10.4
4位 インドネシア 6,446 5.4
5位 エチオピア 5,733 4.8
6位 インド 4,850 4.0
7位 メキシコ 4,500 3.7
8位 グアテマラ 4,000 3.3
9位 ホンジュラス 3,833 3.2
10位 ペルー 2,850 2.3
合計 上記+その他の国 119,320 100

(2007年度、単位:1000袋、1袋=60kg)

世界の主な消費国

コーヒーの主な消費国は基本的には先進国です。近年ではブラジルやベトナムなど、生産国だけでなく、中国などのアジア新興国などでも需要が高まってきています。

  生産国 輸入量 割合
1位 アメリカ合衆国 24,225 24.8
2位 ドイツ 19,560 20.0
3位 イタリア 8,027 8.2
4位 日本 7,086 7.2
5位 フランス 6,372 6.5
6位 スペイン 4,946 5.0
7位 ベルギー 4,014 4.1
8位 イギリス 3,781 3.8
9位 オランダ 3,449 3.5
10位 ポーランド 2,204 2.3
合計 上記+その他の国 97,499 100

2007年度(単位:1000袋、1袋=60kg)

 

日本のコーヒー消費の変化

■ 国内の嗜好品飲料消費量の推移

日本古来の伝統的飲料、緑茶の消費がほぼ横ばいなのに対して、コーヒーは約20年で2倍以上の伸びを示し、80年代後半からは緑茶の消費を大きく上回るほどになりました。コーヒーはすでに、日本人のもっとも好む飲み物の地位を確立したと言えますね。


(農林水産省、(社)全国清涼飲料工業会、(社)全日本コーヒー協会統計資料)

■レギュラーコーヒー製造業の現状

2009年時点で、全日本コーヒー商工組合に所属する焙煎加工業者は約305件あります。ほとんどが中小企業で占められています。供給先の変化をみると、従来からの主な取引先である喫茶店の店舗減少が著しいのに対し、外食産業、OCS、缶コーヒーなどの液体製品、一般家庭用などの伸びが顕著で、ニーズの変化に沿った営業活動への転換が今後の課題となっています。

●喫茶店店舗数の推移


総務省統計資料

■各国の1人あたりの年間コーヒー消費量(単位:杯)


2009年ICO統計

店舗数などが少なくなってきたとはいえ、日本の消費量はICO加盟国全体からみれば、かなり下位に位置しています。日本人の生活への本格的な普及は、むしろこれからといえるかもしれません。