からだに、そして心にもうれしいコーヒーの美味しい情報です。
コーヒーの活性力 その2
ほっ、と一息、コーヒーのリラックス効果
コーヒーの香りとカフェインでリラックス
あなたはリラックスしたいとき、どうしますか? 音楽を聴いたり、ソファで横になったり、アロマオイルで香りを楽しんだりと、リラックスの仕方は人それぞれでしょうが、コーヒーの香りにもリラックス効果があることがわかってきています。
杏林大学医学部精神神経科の古賀良彦教授らは、コーヒー粉末、レモン油、蒸留水をもちいて、香りのリラックス効果を調べました。
リラックスしたときの脳波であるα波を調べると、他の2つに比べコーヒーの香りをかいだときに、多くα波が現れることがわかりました。コーヒーのリラックス効果が一番高かったわけです。
リラックス効果は、焙煎の仕方によっても変化し、浅い李と深入りでは深煎りのほうが高いことがわかっています。
中村学園大学栄養科学部栄養科学科の青峰正裕教授らのグループは、ラットを使って、コーヒーのリラックス効果について調べています。
ストレスを受けると、脳内で種々の神経伝達物質が放出されることがわかっていますが、実験ではラットが動けないように拘束してストレスを与え、開放した後の放出物質を調べています。
拘束は2回行われ、2回目の直前にはコーヒーやカフェイン、クロロゲン酸、生理食塩水を投与します。 生理食塩水では、ストレス反応の減少は15%に抑えられましたが、コーヒーでは66%、カフェインでは66%と激減。 コーヒーに含まれるカフェインにつよいりらっくすこうかがあることがわかりました。
マタニティライフのストレス軽減にも
大阪大学大学院医学系研究科の下屋浩一郎医師らは、妊婦に協力してもらい、唾液中のコルチゾールの濃度を調べることによって、コーヒーとストレスの関係について調べています。 コルチゾールは精神的なストレスを感じたときに分泌されるホルモンです。 図3を見るとわかるように、妊婦ではコーヒーの摂取によってコルチゾールの減少が見られ、ストレスが軽減しているという結果が出ています。
この実験では、出生体重や胎盤の状態など、コーヒーが母体に与える影響についても調べられましたが、適性量のコーヒー摂取は悪影響がないことが確認されています。 適正量については、下記の「妊娠中のコーヒーの楽しみ方を参考にしてください。
COFFEE TIME
妊娠中のコーヒーの楽しみ方
妊娠中のコーヒーやお茶の楽しみ方について、東京大学大学院医学系研究科の百枝幹雄講師は、次のようにアドバイスをしています。
・コーヒーだけなら、1日3杯以内にしましょう
・お茶や紅茶も飲むなら、その量に応じてコーヒーは1杯以内にするべきかもしれません。
・玉露はカフェイン含有量が高いのでお勧めできません。
・ウーロン茶もカフェインを含みますから、大量に飲むのは控えてください。
・栄養ドリンクもカフェインを含みますのでその分を考慮して下さい。
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