からだに、そして心にもうれしいコーヒーの美味しい情報です。
コーヒーの不老力 その4
(アンチエイジング)
体のサビ付きを抑え、がんを予防するコーヒー力
老化やがんの原因は?
みなさんは、鉄がどうしてサビるか、知っていますか? それは酸素と結びつくと化学変化が起こるためです。硬く丈夫な鉄が酸素と結びつくと酸化鉄という物質になり、もろくなってしまうのです。 この場合、鉄が酸素と結びつくことを酸化といいます。
そして困ったことに、この酸化は人間の体の中でも起こります。 人間の体を構成する細胞には脂質(脂肪)が多く含まれ、これが酸素と結びつき参加してしまうのです。 つまり人間の体もサビてしまうのです。
脂質が酸化してできた「過酸化脂質」は、老化やがんの原因になると考えられています。 「年をとればみんながんになる」などといわれることがありますが、それは老化もがんも過酸化脂質と密接な関係があるからです。
みなさんは「ポリフェノール」ということばを聞いたことがないでしょうか。 ポリフェノールは赤ワインや緑茶に含まれる成分で、がんを予防する可能性があることで近年注目を集めているものです。 そして、ポリフェノールががんを予防するとされているのは、脂質の酸化を抑えるから。 この働きを「抗酸化作用」といいますが、コーヒーにも強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種が「クロロゲン酸」が含まれています。
がんの発生を0%に抑えた動物実験
クロロゲン酸とがんの関係についての研究に早い時期から取り組んでいたのが、岐阜大学大学院医学研究科腫瘍病理講座の森秀樹教授らのグループです。森教授らは、ハムスターに発がん性物質だけを与えた場合と、発ガン物質とクロロゲン酸をいっしょに与えた場合について、大腸がんの発生率を調べました。
結果は歴然でした。 発がん物質のみのほうはその40%に大腸がんが発生したのに対し、クロロゲン酸をいっしょに与えたハムスターにはがんの発生が見られませんでした。 なんと0%です。
肝臓がんの原因になる月の発がん物質と人間が飲むよりも薄めのコーヒーをラットに与えた実験も行われました。。 この場合も78%のがんの発生を22%に抑える効果が得られています。
COFFEE TIME
がんの広がりを抑制するクロロゲン酸
がんは「増殖→浸潤→転移」という段階を経て進行していきます。 がんの治療では、それぞれの段階で進行を防ぐことが大切になりますが、東京農工大学大学院共生科学技術研究部生命農学部門の矢ヶ崎一三教授らは、がん細胞の増殖と浸潤について、様々な食品が与える影響を調べています。
矢ヶ崎教授さは、コーヒーにもちゅうもくし、コーヒーの成分でもあるクロロゲン酸が肝がん細胞の浸潤を抑制することをラット由来の培養細胞の実験によって確かめています。
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