コーヒーの味は千差万別
世の中には様々な銘柄があります。
コーヒーは赤道を中心とした約60カ国で生産されています。通常、銘柄を表す時は国名であらわすことが一般的です。(ブラジルとかコロンビアとか)
現在日本に流通していうコーヒー豆の種類は大まかに言うと2種類、アラビカ種とロブスタ種です。通常お店で売っているレギュラーコーヒーはアラビカ種が大半を占めます。
同じアラビカ種でも、育った場所が違えば味も変わります。人間でいうと、関西育ちとか関東育ちとかみたいな感じでしょうか?気候や土壌が違うので比べてみると味の違いがあることに気づきます。
ただし、品質を表す基準は各国で異なっており、一般的には栽培された山の高さや、豆の大きさで表すことが多いですが、必ずしも、品質=味ではありません。では味はどうなんでしょうか?
ブラジル産のコーヒー豆の特徴はどんな味? とか
ブルーマウンテンの味の特徴はなんですか? とかいう質問がよくされて、それに対して「○○のような酸味とコクが・・・」みたいな説明があったりして・・・
誰がどうやってそれを感じ、そして表現しているのでしょうか?
最近では品評会などで高得点を得たコーヒー豆をスペシャルティーコーヒーとして、一定の品質を保証し、それらの評価をもとにした取引なども行われています。
コーヒー豆はもともと酸味がある成分を含んでいます。そして、その酸味成分の特徴で味の特徴を表すことも多いです。もちろん、それ以外の要素、たとえば香りとか苦みとかも銘柄の特徴を表現するのには重要な要素となります。
でも、表現された味は一定の信用がなければいけません。何かの基準に沿った客観的な指標が必要です。コーヒー豆の銘柄を表現するときはその酸味や香りがよくあらわされる一定の基準で焙煎したうえで、味覚の訓練を受けた人がその銘柄の味の特徴を表現します。
一定の決まりにしたがって焙煎し、「この味はこのように表現する。」と客観的に表現できる人が味や品質を判断します。それらの人は訓練された人たちです。そうしないと評価がバラバラになり混乱するからです。
しかし、コーヒーの焙煎方法に決まりはありません。他者のために客観的な判断する必要が無い、ましてや訓練などしたことが無い私たちは、どのようにコーヒーの味を判断すればよいのでしょうか
他人の評価を信じますか? それとも自分の判断を信じますか?
同じ銘柄であっても土の栄養分や気候が違う場所で育てられれば味も変わってきます。
どうやったら自分好みのおいしいコーヒーを見つけることができるでしょうか?
ほとんどの焙煎前のコーヒー豆は酸味があり、それらを焙煎していくと酸味の成分が苦みのある成分へと変化していきます。
白っぽい生豆に火を加えていくとだんだん茶色くなりやがて真っ黒な炭になってしまいます。(他の食べ物でも一緒ですよね。)白っぽいうちは酸味があり、あるところから苦みが出て来ます。
銘柄それぞれの特徴はありますが、一般的に酸味とか苦みとかで表そうとすると、銘柄による違いよりもどれだけ焙煎されたかによって変わってきます。
同じコーヒー豆でも焼き方で味が変わるのです。焙煎をする時間や、焙煎をする器具で味が変わります。
以上でおわかりのように、コーヒーの味は銘柄だけでも千差万別。 2つとして同じ味はないのです。
そして一人ひとりの好みも違います。
そうです。どれがおいしいかを決めるのはあなたの感性です。
[グラフ]
両端:飲むのに適さない
浅煎り:酸味がある
中煎り:両方ある
深入り:苦みがある