知って楽しいコーヒーの知識(4) 2つのコーヒーにまつわる伝説

コーヒーはどのようにして発見されたのでしょうか?2つの有名なお話しがあります。

ヤギ使いカルディーの伝説

その昔のお話です。エチオピア南部のアビシニア高原には野生のコーヒーの木が長いこと人目に触れずに育っていました。
ある日、放し飼いにしていたヤギが赤い実を食べて興奮しているのを見たヤギ使いのカルディーは、修道院の僧侶と相談して、その実を食べてみました。すると、全身に精気がみなぎり、気分がすっきり。それ以後、僧侶たちが夜のお勤めの際の眠気覚ましとして、この赤い実(コーヒーの実)を煎じて飲むようになったのです。

イスラム教の僧侶 シェークオマールの伝説

13世紀の中ごろ、罪に問われてアラビアのモカから追放されたシェーク・オマールは、食べるものもなくオーサバという土地をさまよってました。
すると、小鳥が赤い実をついばんで陽気にさえずっているのを見たのです。この実をとって煮込んでみるとすばらしい香りのスープができ、飲むと心身に活力がわいてきました。
その後、彼はこの赤い実(コーヒーの実)を用いて多くの病人を救ったことで国王に罪をゆるされ、モカへ戻ることができました。そこでも多くの人を助け、のちには聖者として崇められるようになりました。