コーヒーは全世界の約60カ国で生産・輸出されています。コーヒーの栽培には、
肥えた、水はけのよい火山岩質などの土壌が必要で、年間を通じて栽培に適した気温と
降水量が必要です。また、適度な日陰や冷気も必要ですが、霜は絶対に禁物です。
これらの地域は赤道をはさんで南緯北緯約25度の間の地域にはこれらの条件を
満たす場所が多く、生産地域も集中していることから、この一帯を「コーヒーベルト」と
と呼ばれています。
コーヒー豆の栽培に適した気候
平均気温 20度前後
年間降水量 1200mm-3000mm(日本 約1700mm)
コーヒーの実(コーヒーチェリー)の中のコーヒーの生豆(種子)を取り出す工程には
いくつかの方式があります。
1)ナチュラル方式
摘み取った実をそのまま乾燥させた後に脱穀をし、中からコーヒーの生豆を取り出す方式
2)水洗処理方式(フリーウォッシュド方式)
摘み取った実の外皮およびその中にあるパルプ質の部分をはぎとり、そして中のネバネバした
部分を水につけたり、洗い流したりしたあとに、乾燥させてコーヒーの生豆を取り出す方式
3) 1と2の中間の方式
一般的に水洗処理方式はナチュラル方式に比べてコストが高くなります。コストに見合う売上高や
必要な水の品質、環境の影響などの条件を勘案して生産方式が選ばれます。